花丸な日々

花丸総研の雑記ブログです。

『殻ノ少女《 FULL VOICE HD SIZE EDITION 》』感想

2019年12月20日発売の『殻ノ少女《 FULL VOICE HD SIZE EDITION 》』の感想記事です。

1. 殻ノ少女は朽木冬子がよかった

名作と誉れ高い本作をHD版発売を機に購入。

初見の感想としては、音楽がとにかくいいということ。また事件の物証選択による細かなルート分岐もシステム性とかなり面白いと感じました。その分完璧に攻略しようとすると途方もない労力がかかりそうですが、やりこみしがいもあると思います。

 

2008年発売版はプレイしていないので想像にはなりますが、HD版かつフルボイスということで、かなりクオリティアップしている模様です。

 

個人的には朽木冬子がよかったです。序盤で登場したときには「常勝ヒロインの波動を感じる」と歓喜したものですね。ルートによって扱いも変わりますが、なかなか過酷な宿命を背負っている子だなーと思いました。

2. 朽木冬子が常勝ヒロインになるために

序盤の主人公を尾行するところとか、からかうところとか、ミステリアスさもあいまってめっちゃ常勝ヒロインっぽいムーブしてたんですよね。

PCゲームのヒロインというのは、ミステリアスからはじまり、ストーリーが進むについてキャラクターの出生の秘密から情報開示がなされていくが多いと捉えると、常勝ヒロイン性を維持できないというのは無理からぬことでしょう。

今回は(実年齢の割には)大人びて見える朽木冬子が、(分岐ルートにもよるが)年相応の反応を見せていくところが(常勝ヒロインの観点から見ると)間違いだったかもしれませんね。キャラクターの魅力提示という意味では正しいのですが。

 

朽木冬子が真犯人である、ないしは真犯人の犯行に関与しているという展開であれば見方はだいぶ変わった気がします。重要人物のため物語に巻き込まれることは致し方ないとして、展開に翻弄されるだけでは常勝ヒロインとはいえませんね。

 

このような書き方をすると不平不満が残っているかのように捉えられかねませんが、ゲームとしては非常に楽しめました。上記リンクのOP映像が好きな人ながらプレイして損はないかと思います。殻ノ少女は全3部作を予定している作品とのこと。3作目発売されたらぜひ残りもプレイしてみたいと思います。