花丸な日々

花丸総研の雑記ブログです。

劇場3部作『コードギアス 反逆のルルーシュⅠ 興道』感想

2017年10月21日(土)より公開の劇場3部作『コードギアス 反逆のルルーシュⅠ 興道』の感想・レビュー記事です。

※記事の性質上劇場版『コードギアス 反逆のルルーシュⅠ 興道』やTVアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』のネタバレが含まれています。閲覧注意です。

更新履歴表

*TVアニメにおけるシャーリーの父親の死因について、誤りの記述があるとコメントでご指摘いただきました。そのため該当箇所を訂正しました【2017年10月22日・追記】

*『奪われた 仮面』の該当話数が誤りであるとのコメントをいただきました。そのため当該箇所を訂正しました【2017年10月26日・追記】

1. そもそも「コードギアス 反逆のルルーシュ」とは

こちらでは「コードギアス 反逆のルルーシュ」という作品について簡単に解説します。

1-1. TVアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』

『コードギアス 反逆のルルーシュ』とは谷口悟朗監督によるSFロボットアニメです。

TVアニメ1期『コードギアス 反逆のルルーシュ』が2006年に全25話放送、TVアニメ2期『コードギアス 反逆のルルーシュR2』が2008年に全25話放送されました。

主人公のルルーシュ・ランペルージは、世界の3分の1を支配する超大国「神聖ブリタニア帝国」の皇位継承者でありながら、ブリタニア帝国の破壊をもくろみます。ルルーシュが巨大な超大国・神聖ブリタニア帝国(世界)に戦いを挑む(反逆する)、というのが基本ストーリーになります。

当時は珍しかった悪役側からのアンチ・ヒーロー的主人公ということでピカレスクロマン的な物語となっています。そのほかにもギアスによる「能力戦」や、ナイトメアフレームと呼ばれるロボットによるバトル要素、魅力的なキャラクターなどで一世を風靡した大人気アニメのひとつです。

1-2. OVA『コードギアス亡国のアキト』

コードギアスのシリーズ作品としては『コードギアス亡国のアキト』というOVA(全5話)があり、こちらは2012年から2016年にかけて劇場でイベント上映されました。

時系列としてはTVアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』1期と2期の間のお話となっており、主人公はルルーシュではありません。ただしルルーシュをはじめ『コードギアス 反逆のルルーシュ』の登場キャラも出演します。

1-3. 花丸総研は『コードギアス 反逆のルルーシュ』の大ファン

筆者である花丸総研はTVアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』の大ファンで、まさか2017年に劇場版アニメが見れるとは思いもよりませんでした。『コードギアス亡国のアキト』については2章までしか見れていないので残念ながら詳しくは知りません。

というわけで次は映画の内容について紹介します。

2. 映画『コードギアス 反逆のルルーシュⅠ 興道』の内容

ここでは映画『コードギアス 反逆のルルーシュⅠ 興道』の内容について紹介します。

2-1. 劇場版『コードギアス 反逆のルルーシュⅠ 興道』のアニメ話数範囲

今回の劇場版はTVアニメ『コードギアス反逆のルルーシュ』1期の1話から17話に相当する内容でした。

ルルーシュが神聖ブリタニア帝国の打倒をもくろみ、ギアスを使って戦うという基本ストーリーはそのままであり、新規の方でもわかりやすい構成となっていました。TVシリーズは様々なキャラの思惑が入り乱れる群像劇的な要素もありましたが、こちらの劇場版はルルーシュ1人にフォーカスした感じですね。

ただ後述するように映画としてのわかりやすさを維持するためにTVアニメシリーズよりカットされたキャラやストーリーも見受けられました。今回の映画で網羅された主な内容は次の通り。

  • ルルーシュとナナリーが日本に島送りにされるまでの新規カット+OP(COLORS)
  • ルルーシュがギアスを手に入れるまで
  • シンジュクゲットー市街地戦・クロヴィス殺害
  • スザク奪還編・オレンジくんとの闘い
  • スザク・アッシュフォード学園に転入
  • 成田連山攻防戦
  • 藤堂中佐奪還・チョウフ基地攻撃・白カブトのパイロットがスザクと判明

ざっくりまとめるとルルーシュのお話と派手な戦闘パートは残し、学園パートやその他キャラの掘り下げエピソードはカットという感じでした。

2-2. 総集編映画じゃないよ再構成(リメイク)映画だよ

今回は劇場版3部作ということで、TVアニメ全50話をどうやって3本の映画にまとめるのか疑問でした。結論から言うと総集編というよりもパラレルワールドによるリメイク映画と見るべきかもしれません。映画としてのストーリー構成のために新規カットや改変パートが見受けられました。

主な改変パートは次の通り。赤字部分が劇場版青字部分がTVアニメ版の内容になります。緑字は劇場版でカットされたTVアニメのエピソードです。

  • カレンがルルーシュをゼロと疑わない・妹がいるルルーシュがテロリストとは考えづらいルルーシュと対面中にゼロからの電話がかかり別人だと信じた。実際は電話越しにゼロの録音音声を(ギアスにかかった)咲世子さんに流させた
  • 「純潔派の内ゲバ」カット
  • 「サイタマゲットーのコーネリアとの初戦・ルルーシュの敗北」カット
  • 「河口湖畔のホテルジャック・日本解放戦線の戦い」ダイジェストでさらっと流すのみ
  • ヴィレッタを撃ったのがディートハルトTVアニメではシャーリーが発砲
  • 「カレンとカレンの母・リフレイン密売」カット
  • マオという人はいませんでしたマオがシャーリーを巻き込んだりナナリーを人質にしたりでルルーシュと対決して敗北。最終的にC.C.の手によって殺害される
  • シャーリー、ことあるごとにルルーシュを探すも会えない成田連山のゼロによる土砂崩れ作戦に巻き込まれシャーリーの父親が亡くなっていたことが判明。ルルーシュが知り合いの親族を巻き込んだことを後悔。シャーリーはゼロを殺そうとするがその正体がルルーシュとわかり動揺。同じくゼロの正体を目撃したヴィレッタをルルーシュの秘密を守るために発砲。その後マオとの戦いに巻き込まれ、ルルーシュによってルルーシュにまつわる記憶全てをギアスによって忘れさせられる

ほかにも解放戦線爆破については「使えるものは駒にするだけ」とルルーシュがダーツをしながら笑って触れる程度。扇がゼロを疑う描写もなく、ゼロの正体が日本人じゃないこともわりとあっさりばれます。

2-3. 新規カットが予想以上に多かった

カットしたパートを再編集する過程で新規カットも随所に散りばめられていました(そして作画もいいというね)。今回の劇場版は脚本も改めて書き起こし全て新規アフレコということでした。しかし声優さんの演技についてはまったく違和感がありませんでした。

ルルーシュに至っては、放送当時よりもさらに演技に深みが加わったような気もしました。

玉城の声優さんについては2016年10月に亡くなってしまったという背景もあり、田中一成さんから檜山修之さんに代わっていました。

ちなみに新規カットでは「カレンのチャイナ服シーン」や「ルルーシュのダーツシーン」などがありました(他にもいっぱいあったと思います)。あとヴィレッタの乳首は普通に出てましたね←

3. 映画『コードギアス 反逆のルルーシュⅠ 興道』感想

ここからは映画『コードギアス 反逆のルルーシュⅠ 興道』の感想を述べます。

3-1. 控えめに言って最高だったよ

10年前にハマった作品とはいっても、全50話を再編集した劇場版ということで、実際に見るまではそこまで期待できるものではないかなと思っていました(いわゆるぶつ切り・駆け足総集編になるかと思っていました)。しかし実際には初見の方でもかなり楽しめるような出来だったのではないかと思います。

もちろんTVシリーズに愛着のある方は、設定改変やカットされたパートに不満を持つ場面もあるかもしれません。特にTVシリーズの大きな魅力であったキャラクターの群像劇要素や、キャラの内面描写、キャラの対比構造といった部分は大きく薄れてしまっています。しかしコードギアスのエッセンスであるルルーシュの魅力については十分描かれていると思います。

3-2. 音響が凝ってた

今回の映画はかなり音響に凝ってた印象です。戦闘中も会話パートの裏でも銃撃音が聞こえたり、臨場感がすごかったですね。谷口悟朗監督も「こちらが想定した環境で観てほしい」という趣旨のコメントを寄せており、Blu-rayなどではなく劇場で一度見ていただきたいと思います。

3-3. 主題歌もよかった

コードギアスといえば主題歌も大変魅力的な楽曲が多いですね。今回の劇場版ではIrisによる「赤だけが足りない」が主題歌となっています。こちらの楽曲はTVシリーズのテーマ曲である「瞳ノ翼」の作詞・作曲をした浅倉大介×井上秋緒が再タッグを組んで生まれた楽曲となります。

このほかにも劇中で「ゼロの歌」などが民衆によって歌われていましたが、あれは劇場版で初出ですかね?作詞は谷口悟朗監督とクレジットされていました。総集編と思って見たら新しいカットや曲も出てきてびっくりしちゃいますね。

3-4. コードギアスというドキュメンタリー

谷口監督は今回の映画をある種のドキュメンタリーのひとつであるとコメントしています。本作の主要キャラに声を当てる福山潤さんや小清水亜美さんは今でこそ人気声優の一角に入りますが、当時は新人声優に近い肩書でした。当時と同じスタッフで作っても、きっと10年前と今では出来上がりも変わるでしょう。

その意味で、10年前と同じような作品であるとしても、やはり本作とTVアニメ版は大きく違う作品なのかもしれません。

4. 第2作目『コードギアス 反逆のルルーシュ II 叛道』は2018年2月10日に公開予定

今回の劇場第1作目『コードギアス 反逆のルルーシュⅠ 興道』が2017年10月21日公開、第2作目『コードギアス 反逆のルルーシュ II 叛道』は2018年2月10日に公開予定第3作目『コードギアス 反逆のルルーシュ III 皇道』が2018年5月に公開予定とのことです。

今回の劇場版の次回予告ではロロの姿も確認できたので、ひとまず第2作ではR2の内容まではやりそうですね。正直今回の映画でわりと改変も目立ったので、もしやTVアニメ版とは最終的なエンディングも変えてくるのでは?という気もします。

4-1. 「コードギアス 復活のルルーシュ」とは

「コードギアス 復活のルルーシュ」とはコードギアス10周年を記念したコードギアスの新企画のことになります。本企画の一つとして劇場3部作の製作が決定されました。

 

また今回の劇場3部作とは別にTVアニメ2期の続編(正確にはゼロレクイエムの数年後のお話)の製作も決定しています。ただしこちらはTVアニメなのか、OVAなのか、劇場版なのか、その作品形式はまだ決まっていません。おそらく今回の劇場3部作の反応も踏まえて正式決定されるのでしょう。

5. 総括

というわけで久しぶりにギアス熱が上がったよい映画でした。TVアニメ版のコードギアスも見直したくなりましたね。

コードギアスを見たことがないという人であれば今回の劇場版はTVアニメ17話分を2時間20分(結構長いよ)にまとめているのでおすすめできます。

またTVアニメ版を見ていたという人でも改変部分などパラレルワールド的な扱いとして楽しめるのでやはりおすすめです。コードギアス3期をやるとしたら、この劇場版の設定・世界観で繋げるという可能性も出てきましたね。そのため見ておいて損はないと思います。

P.S.  第1週目特典はピクチャードラマDVD「仮面告白大会」。TVアニメ1期56話『奪われた 仮面』 のエピソードから繋がるお話です。谷口悟朗監督、 大河内一楼脚本とのことで、久しぶりにコードギアスのキャラの掛け合いを楽しませてもらいました。

f:id:homeless467:20171022033817j:plain

f:id:homeless467:20171022033827j:plain

その他リンク

【参考文献】